翻訳と辞書
Words near each other
・ 鳾
・ 鳿
・ 鴀
・ 鴁
・ 鴂
・ 鴃
・ 鴃舌
・ 鴄
・ 鴅
・ 鴆
鴆毒
・ 鴇
・ 鴇柿百合子
・ 鴇波トンネル
・ 鴇波洗堰
・ 鴇田勝彦
・ 鴇田周作
・ 鴇田周如
・ 鴇田忠夫
・ 鴇田智哉


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

鴆毒 : ウィキペディア日本語版
鴆毒[ちんどく]

鴆毒(ちんどく)はと呼ばれる空想上の鳥の羽の。一説には、パプアニューギニアに住むピトフイという毒鳥と同種の絶滅種のともいう〔鴆鳥考(ちんちょうこう) : 鴆の正体はニューギニアピトフイか 和泉 堯己,富士川 龍郎 比治山大学現代文化学部紀要 1996-3 141-151 〕が、実際には亜砒酸との説が有力である。あるいは酖毒とも書く。
なお、経書『周礼』の中に鴆毒の作り方と思われる記述がある。
まず、五毒と呼ばれる毒の材料を集める。
# 雄黄 ゆうおう(硫化砒素
# 礜石 よせき(硫砒鉄鉱
# 石膽 せきたん(硫酸銅
# 丹砂 たんしゃ(硫化水銀
# 慈石 じしゃく(酸化鉄
この五毒を素焼きの壺に入れ、その後三日三晩かけて焼くと白い煙が立ち上がるので、この煙でニワトリの羽毛を燻すと鴆の羽となる。さらにこれを酒に浸せば鴆酒となるという。
煙で羽毛を燻るのは、気化した砒素毒の結晶を成長させることで毒を集める、昇華生成方法の一種ではないかと思われる。日本でも、亜砒焼きと呼ばれた同様の砒素毒の生成法が伝わっている。
日本における記述として、『続日本紀天平神護元年(765年)正月7日条に、「鴆毒のような災いを天下に浸み渡らせ」という表現が見られる他、軍記物である『土佐物語』巻第六に、永禄年間の事として、「潜(ひそか)に中の水に鴆毒を入れ」というくだりがあり、これにより気絶する者が続出したと記述されている(死者についての記述はない)。
== 注 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「鴆毒」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.