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口腔カンジダ症(oral candidiasis 、こうくうカンジダしょう)とは、口腔内で発生するカンジダ(主に''Candida albicans'') による感染症である。鵞口瘡(がこうそう)とも呼ばれる。 == 概要 == 口腔内の常在菌であるカンジダの日和見感染による〔中川ら p.8〕。 常在菌であるため、健康な人の場合発症することはほぼ無いが、口腔内環境といった局所的因子の他に何らかの基礎疾患(血液疾患、AIDSといった免疫不全症、糖尿病など)や、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、免疫抑制剤や抗菌薬の投薬治療を受けているといった全身的因子による発症がみられる。 慢性型のカンジダ症の場合、細胞性免疫が重要な役割を果たすとされており、そのためCD4陽性T細胞の減少によってAIDS患者への発症が多い〔前田 pp.22-23〕。 ほとんどは新生児の時期に基礎疾患をもたない生理反応として生じる。周囲の炎症症状を欠く淡雪状白苔を付着した偽膜性病変を特徴とする。ただし成人でも免疫不全やステロイド治療、抗生物質の不適切な長期使用、STD(性行為感染症)でも生じることがある。その場合、粘膜の糜爛(びらん)・浅い潰瘍も併発し難治性のことが多く〔今日の皮膚疾患 治療指針 第3版 28章 p603 医学書院〕、歯肉炎や他の上部消化器管カンジダ症の併発なども考えられる。また、HIV感染症や血液疾患では免疫力低下のために口腔だけでなく咽頭・食道のカンジダ症も併発する。 主な治療法は、ビタミン剤と乳酸菌整腸薬の内服と抗真菌薬の外用が効果的である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「口腔カンジダ症」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Oral candidiasis 」があります。 スポンサード リンク
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