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鶉野飛行場(うずらのひこうじょう)は、兵庫県加西市鶉野町(稼働当時は加西郡九会村・下里村)にかつて存在していた飛行場である。現在は防衛省が管理しているが平成26年以降に加西市に払い下げられる予定。 == 概要 == 第二次世界大戦中、川西航空機姫路工場の専用飛行場として建設されたが、姫路海軍航空隊や筑波海軍航空隊分遣隊が駐留し訓練基地および特攻隊の出撃拠点となった。当時、川西姫路工場では紫電、紫電改が製造されており、それぞれ486機、44機が組み立てられた。 当時、この飛行場で主に運用されていた機体は93式中練、97式艦攻などである。 当時の主な概要は以下のとおりである。〔防衛庁防衛研究所戦史室資料より〕 * 総工費 16,687,219円 * 面積 2,531,040平方メートル * 滑走路 全長1,200m、幅60m 1本 * 誘導路 総延長15,000m、幅30m * 掩体壕 55箇所 * 格納庫 9,150平方メートル 20Mx120M 2棟 * 兵舎 約8,919平方メートル * 対空機銃 25mm連装機銃 4箇所、25mm単装機銃 2箇所 他に自家発電施設や地下暗号通信室などの設備もあり、弾薬庫なども含め厚いコンクリートで固められた地下施設とされていた。 海軍飛行場であり、軍需工場である川西航空機姫路工場も近傍にあったため数度の米軍の攻撃を受けた。2005年に当時の不発弾が見つかったこともある。〔2005/08/15 神戸新聞記事 〕 1945年(昭和20年)3月31日には試験飛行中にエンジントラブルを起こした紫電改が国鉄北条線(現:北条鉄道)の網引駅と法華口駅の中間の線路沿いに不時着し尾輪でレールを引っ掛けて路線を破損、直後に通りかかった列車が脱線し死者11人、負傷者104人を出す事故が発生した。(北条線列車転覆事故)〔2005/08/25 神戸新聞記事 〕なお、助かった乗客によるとトラックで駆けつけた兵隊が、真っ先に稲のワラで墜落した紫電改を覆い隠そうとするのを目撃したという。当時、紫電改の関与は「軍の機密」として公表なされなかった。〔2014/4/1 アサヒデジタル/ 戦時中の列車転覆事故 犠牲者を追悼〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鶉野飛行場」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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