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鹿踊(ししおどり、しかおどり)は、江戸時代の南部氏領(盛岡藩)、および、伊達氏領(仙台藩・一関藩・宇和島藩)、すなわち現在の岩手県、宮城県、そして愛媛県宇和島市周辺で受け継がれている伝統舞踊。福島県にも類似の鹿舞(ししまい)がある〔福島遺産百選(2012年12月18日付 福島民友新聞掲載)〕〔 河北新報(2014年07月21日)〕。 「鹿踊」「鹿躍」「獅子踊」「獅子躍」「鹿子踊」「鹿子躍」等とも表記する。 また、高等学校で郷土芸能部として活動しているところもある。 == 概要 == シカの頭部を模した鹿頭とそれより垂らした布により上半身を隠し、ささらを背負った踊り手が、シカの動きを表現するように上体を大きく前後に揺らし、激しく跳びはねて踊る。 踊り手が演奏を行うかどうかで、大きく2つの系統に分けられる。踊り手が演奏を行わない「幕踊系」では、踊り手は鹿頭から垂らした布幕を両手に持って踊り、踊り手とは別に祭囃子の演奏者がいる。踊り手が演奏を行う「太鼓踊系」では、腹につけた締太鼓を叩きながら踊る。「幕踊系」は主に旧南部氏領(盛岡藩)すなわち岩手県北部から中部〔(岩手県)… 岩手県内における盛岡藩と仙台藩の藩境が図示されている。〕に分布し、「太鼓踊系」は主に伊達氏領(仙台藩・一関藩・宇和島藩)すなわち岩手県南部から宮城県〔、そして愛媛県宇和島市周辺に分布する(宇和島の鹿踊については「鹿踊 (宇和島市)」参照)。 「太鼓踊系」は大きく行山流(ぎょうざん)、金津流(かなつ)、春日流(かすが)の3つに分類される〔岩手県奥州市江刺区 鹿踊の記録 (財団法人地域創造「地域文化遺産 ポータル」)〕。このうち最も古い行山流から、金津流および春日流が分派し、行山流においても諸派(仰山流、山口流、奥野流、奥山行山流、早川流ほか)に分かれた〔落合鹿踊 (岩手県)〕。行山流は現・宮城県本吉郡南三陸町志津川〔行山流水戸辺鹿子躍 (南三陸町バーチャルミュージアム)〕、金津流は現・宮城県仙台市泉区(旧・宮城郡国分松森村)〔『百鹿繚乱-えさし鹿踊図鑑』(江刺鹿踊保存会監修、2013年)〕、春日流は現・岩手県花巻市東和が発祥地と考えられている。伊達氏に認められた流派では、衣装や締太鼓に伊達家の家紋である「九曜」「竹に雀」「竪三引両」等が染め抜かれている。伝統的な踊りは神社での神事やお盆に際して行われ、鹿頭をかぶった踊り手が8人(八ツ鹿踊)ないし12人集まり、仲立を中心に各々が役回りを持った演目が舞台に見立てた場所で踊られる。現代では祭りのパレードにも参加するようになり、行進しながら踊る踊り方も開発された。奥州市江刺区では100人の踊り手がシンクロした踊りをする「百鹿大群舞」も生まれた。 鹿踊は剣舞と一対で伝えられている例が多いが、仙台市より南では剣舞は見られない〔仙台の民俗芸能 (仙台市)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鹿踊」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Deer dance (folk dance) 」があります。 スポンサード リンク
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