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麦飯(むぎめし、むぎいい、ばくめし、ばくはん)は、大麦や裸麦を炊いた飯〔。麦ご飯(むぎごはん)ともいう。夏の季語。 米と混ぜて炊くほか、米の乏しい畑作地帯ではこれにさらに稗や粟など雑穀を加えたり、雑穀と大麦のみで作るような麦飯もかつては見られた〔搗いた大麦(丸麦)のみの飯を東京の多摩地方や長野県などではオバク、バクメシといい、時には小豆やいんげんなどを混炊した。〕〔。 == 概要 == 米あまりの時代以前は、白米だけの飯は都市部以外では祝祭時のみ炊かれるもので、東京を例にとると東京都区部のうち山の手と下町では普段でも白米飯を食べていたが、その外側の畑作地帯では、陸稲米が2割から3割の麦飯を食べていた〔。現在は住宅地になっている杉並区では大正時代から少しずつ蔬菜の栽培が増加し、都市近郊の野菜栽培農家に転換したが、それ以前は稗などの穀物を栽培し、日常食は稗と麦で、米は少し入れるだけだった〔増田 昭子 『雑穀の社会史』 吉川弘文館、2001年、ISBN 4-642-07545-3 、46、79頁〕。日本では米に対する思い入れは強く、日本人の主食は米と考えられてきたが、実際の日常食は麦飯の他、かて飯といって米に他の穀物や野菜、海草などを加えて共に炊飯したもの、あるいは粟、稗など米以外の穀物のみを炊飯したものが普通だった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「麦飯」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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