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麦屋節(むぎやぶし)は、富山県南砺市五箇山地方(旧 東礪波郡平村、上平村、利賀村)に伝わる民謡。こきりこ節とともに五箇山地方を代表する五箇山民謡で、富山県の三大民謡(越中おわら節、こきりこ節)のひとつ〔「いきいきKAN 富山民踊の集い 」富山県観光公式サイト とやま観光ナビ お知らせ 2009年9月1日〕。1952年(昭和27年)、麦屋踊が 文化財保護委員会(現文化庁)によって、国の助成の措置を講ずべき無形文化財に選定 〔1954年(昭和29年)の重要無形文化財の指定制度発足前までは、助成の措置を講ずべき無形文化財の選定制度があった。また、現在の「無形の民俗文化財」の範疇である、民謡、神楽、郷土芸能、民間伝承・行事等が「無形文化財」に含まれていた。日本の無形の文化財の保護制度について 菊池健策 。〕され、1973年(昭和48年)11月5日には「五箇山の歌と踊」の中の一曲として、国の選択無形民俗文化財に選択された。なお現在も保存伝承団体が複数あり、それぞれの団体で保存・育成に努めている。 == 概要 == 唄の歌詞には「波の屋島を遠くのがれ来て」、「烏帽子狩衣脱ぎうちすてて」、「心淋しや落ち行く道は」など落ち行く平家一門の姿を唄っているため、砺波山(倶利伽羅峠)での源平の合戦(倶利伽羅峠の戦い)に敗北した平家一門が落ちのびて庄川上流の五箇山に隠れ住み、絶望的な生活から刀や弓矢を持つ手を鍬や鋤(すき)に持ち替え、麦や菜種を育て安住の地とし、在りし日の栄華を偲んで農耕の際に唄ったのが麦屋節の発祥と伝えられ、平紋弥(もんや)が伝え教えた「もんや節」と呼ばれたものが、唄の出だしが「麦や菜種は」と唄われるため、麦屋節に変化したといわれているが、能登の「能登麦屋節」や祝儀唄である「まだら」が元唄で、商人や五箇山民謡の一つである「お小夜節」の主人公お小夜が伝えた説など諸説ある。 麦屋節には、長麦屋節、麦屋節、早麦屋節の3種類があり、麦屋節が一般に良く知られているが元々は長麦屋節が元唄とされる。曲のテンポは長麦屋節は大変遅く麦屋節、早麦屋節の順に早くなる。また小谷(おたに)地区には、早麦屋節の元唄とされる小谷麦屋節が伝承されている。楽器は胡弓、三味線、締太鼓、横笛または尺八、四つ竹といわれる4枚に竹を切ったものが使用されるが、必ずしも横笛や尺八は使用されるわけではない。また南砺市城端地区(旧 東礪波郡城端町)にも麦屋節が伝承されているが、こちらは1926年(大正15年)に越中五箇山麦屋節保存会より伝授されたものであり、こきりこ節、四つ竹節などいくつかの五箇山民謡も五箇山地区より伝承されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「麦屋節」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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