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白のカンバスの上の『黒の正方形』()はロシアの画家、カジミール・マレーヴィチの絵画。1915年にペトログラードで開かれた「0、10展」〔大石雅彦はこの展覧会の奇異な名称は「絵画の零度を越えた十人の芸術家たち」のことだという説を紹介している。大石(2008)p.379〕で発表された。マレーヴィチの標榜したシュプレマティズム(至高主義)を体現した「無対象」絵画である。美術史に大きな足跡を残し、美学的な観点にとどまらず存在論や認識論、神秘主義思想など様々な角度から分析がおこなわれた。 ==背景== 20世紀のはじめロシア・アヴァンギャルドとして知られる芸術運動が起こった。詩ではマヤコフスキー、演劇ではメイエルホリドなどの傑出した人物たちが次々と現れ、絵画ではタトリンが代表的な存在となった〔ロマン主義が詩と音楽、リアリズムが散文と絵画を主導的な共通原理(ドミナント)にしていると考える場合、ロシア・アヴァンギャルドのそれは絵画と詩だといえる。桑野(1996)p.105-106〕。現代ではこの運動はダダイズムやシュルレアリズム、イタリア未来派などとともに史的アヴァンギャルド芸術として扱われている〔大石(2008)p.375〕。そしてカジミール・マレーヴィチもまたロシア・アヴァンギャルドを語るうえで欠かすことのできない画家の一人である。 アヴァンギャルドが伝統的なスタイルを否定し芸術の在り方そのものを揺るがせる運動だということの象徴であるかのように、リアリズムから印象派へ、フォービズムやセザンヌ的絵画そしてキュビズムへと、マレーヴィチは『黒の正方形』を発表するまでその作風をめまぐるしく変化させている〔大石(2008)p.377〕。最終的に彼がたどり着いたものこそ「シュプレマティズム」であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「黒の正方形」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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