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黒川 兼行(くろかわ かねゆき、1928年 - )は元富士通研究所副社長。工学博士。IEEE Fellow。高周波回路においてパワーウェーブの概念を導入し、一般化散乱行列を提案した。一般化散乱行列は、それまで広く用いられていた通常の散乱行列(Sパラメータ)〔H. J. Carlin, "The scattering matrix in network theory," IRE Transactions on Circuit Theory, vol. 3, no. 2, pp. 88-97, 1956. 〕とは異なる性質を持つ。発振回路の安定判別式である黒川の判別式でも著名。父は早稲田大学大隈講堂の音響設計を担当した黒川兼三郎。 == 略歴 == *1928年(昭和3年) 東京出身 *1951年(昭和26年)東京大学第二工学部電気工学科卒。 *1957年(昭和32年)東京大学助教授。 *1959年(昭和34年)東京大学休職、ベル研究所入社。同年電気学会電気学術振興賞進歩賞。 *1961年(昭和36年)東京大学復職。 *1963年(昭和38年) ベル研究所入社。平衡増幅器、固体発振器、光通信の開発に従事。帰国中に「マイクロ波回路入門」(丸善)を上梓。同年ベル研究所(BTL)入社。平衡増幅器、固体発振器、光通信の開発に従事。 *1965年 IEEE 論文“Power waves and the scattering matrix”で電力波の概念を提唱。同年ISSCC 論文賞受賞。 *1971年 - 1975年 ベル研のデバイス部門で光通信技術を立ち上げ。 *1972年12月 世界初のシングル・モード・ファイバ通信に成功。 *1975年 帰国し富士通入社。同社研究所副社長、同社フェローを歴任。 *1981年 - 1982年 ISSCC アジア・プログラム委員長 *1993年 - 1995年 電子情報通信学会副会長 *1995年 IEEE Life Fellow *2009年 IEEE MTT - S Career Award 受賞 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「黒川兼行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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