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黒杖官(こくじょうかん、The Gentleman Usher of the Black Rod、しばしば略して単にBlack Rodとも)は、イギリス連邦(コモンウェルス)の国々の議会においてみられる役職である。議会の儀仗と警務を担当する名誉の職で、国王(女王)や総督に任命権があり、歴史的に軍人が任命されてきた。国杖官、アッシャー黒杖官、アッシャー式部官、黒杖使などとも訳される。女性が就任した場合には、the Usher of the Black Rodと改められるケースもある。 この役職は、もともと1530年にイギリスの貴族院(上院)に置かれたものを起源としており、職権の象徴として黒い杖を携行することからこのように呼ばれている。 == イギリスの黒杖官 == イギリスの黒杖官は、一般には、上院の儀礼に大きな役割を果たす役職として知られている。 黒杖官の職務としてもっとも知られるのは、議会の開会式の際、上院で行われる国王の演説のため、庶民院(下院)に控える下院議員に召喚の命を伝える使者としての役割である。 ガーター騎士団の事務長としての役割もある。 黒杖官の重要な任務として貴族院内の紀律を保持するための議院警察権の行使や、院内の施設管理を統括することがある。黒杖官は、英国議会議事堂(ウェストミンスター宮殿)の上院区域において秩序を乱したものを逮捕する権限をもち、その職務に関する権限は下院における守衛官(Serjeant-at-Arms)と同等である。上院区域に勤務する門衛(Doorkeeper)やロンドン警視庁議会警備隊の警察官は、黒杖官の指揮の下において職務執行を行っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「黒杖官」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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