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黒檀の王国の血族(こくたんのおうこくのけつぞく、Kindred of the Ebony Kingdom)は、ホワイト・ウルフ・ゲーム・スタジオのワールド・オブ・ダークネス設定を背景世界としたロールプレイングゲーム『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』におけるアフリカ原住の吸血鬼のこと。 彼らは自分たちのことをライボン(Laibon)と呼称している。西洋の血族と起源を同じくし、また同様の呪いを被っているものの、ライボンは相当の期間を西洋の血族と関わり無く過ごしてきたために、様々な意味合いで別個の存在となってしまった。 ライボンと血族とでもっとも明白な違いは、人間の世界と超自然の世界との儚い調和のとり方にある。(一般的に『人間性』の遵守と違反を定めている)血族とは違い、ライボンはアイ(Aye)と呼ばれる人間社会への帰属心(loyalty)とオルン(Orun)精霊界への帰属心と言う風に、二つの帰属心を負っている。この帰属心の何れを踏み外しても、化け物のごとき退化を遂げて、野獣のごとき捕食者としての振る舞いへと至る。アイが高ければライボンは生き生きとしているように見え、オルンが高ければライボンは超自然的に、しばしば悪霊のように見える。アイもオルンもともに高いライボンはほとんどいないが、そうした者は天使のように、下手をするとそれすらも超越した存在に見える。 == 黒檀の王国の原理 == 数千年にも渡って言い渡されてきた原理(the Tenets)とは、ライボン社会の保守的な現状を表している。近代世界の急速な変化のため最近は疑問が呈されてはいるが、それにも関わらずライボンはグルヒとシャンゴによって確実に支配されている。 # グルヒは大地。(The Guruhi are the land.) 言い換えれば、最古のレガシーであるグルヒは統治権を自然権として持つ、ということである。 # 耐えたる者が裁きを下す。(Those who endure judge.) 指導力や地位は年齢や経験から得られるものと、ごく自然に考えられている。 # 家族は保護をもたらす。(Belonging grants protection.) より皮肉を込めて言うなら「市民権には忠義を要する」。この原理は、権力を疑わせず、支配者に逆らわないのを確実とする一助となっている。 # 秘密はすべからく護られること。(The Secret must be kept.) これは正しく仮面舞踏会の原理の亜種とも言え、人間が不死者の存在に鋭く気付くことがないのを確実にするものである。 # マガジには包み隠さず。(No Secrets from the Magaji.) マガジ(Magaji)とは、ある一定の地域における有力なライボン支配者の呼称である。このマガジは他者が内心色々企むのを認めたところで何の益を得ることも無く、つまりこの原理はマガジが内情をよく知り続けていられるようにしてくれる。 # 血親は命じ、子は受け継ぐ。(Sires command, childer inherit.) 言い換えれば、年齢が指導者を決め、血統が忠誠の義務を定める、ということである。 # 最長老は闇の死を命じる。(The eldest command undeath.) 最長老による支配権を補助するものである。が、このあからさまな法は昨今では相当に過激なものと見なされており、懸命なマガジであれば慎重に取り扱う。 # 旅人は原理に従う。(Travellers obey the Tenets.) 故郷を離れたライボンには原理に固執させ、黒檀の王国に来た来訪者には原理に従わせる、という風に二重の意味合いを持った法である。 # 最長老がコロとなる。(The eldest are Kholo.) 旅をしている長老(特にキニョニー)は家族ではないにも関わらずそれ相応の敬意が与えられると言う風に、この原理はその土地の権力構造の中で柔軟に取り扱われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「黒檀の王国の血族」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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