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黒歴史 : ミニ英和和英辞書
黒歴史[くろれきし]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [くろ]
 【名詞】 1. (1) black 2. (2) dark 
歴史 : [れきし]
 【名詞】 1. history 

黒歴史 : ウィキペディア日本語版
黒歴史[くろれきし]
黒歴史(くろれきし)とは、アニメ作品『∀ガンダム』に登場した用語。物語中では、過去に起きた宇宙戦争の歴史のことを指す。
転じて、無かったことにしたい、あるいは無かったことにされている過去の事象を指すインターネット用語として用いられることもある。
== 概要 ==
「黒歴史」とは、太古の宇宙文明時代に永きに渡って繰り返されていた数々の宇宙戦争の歴史の総称であり、『∀ガンダム』は黒歴史最後の大災害から復興し、数千年余りの時間をかけ、ある程度の生活・文明レベルを取り戻した「正暦」の時代の物語である。『∀ガンダム』では、黒歴史時代最後のガンダムである∀ガンダムによって地球圏全土にばら撒かれた「月光蝶」なるナノマシンの効果により、人類の文明は甚大な打撃を受け、産業革命以前のレベルまで衰退した文明の様子が描かれている。
黒歴史にはガンダムシリーズで描かれた物語全てが含まれる。『機動戦士ガンダム』の時代である「宇宙世紀」だけでなく、それまでは別系統の異なる世界観の作品という扱いだった『機動武闘伝Gガンダム』の「未来世紀」、『新機動戦記ガンダムW』の「アフターコロニー」、『機動新世紀ガンダムX』の「アフターウォー」なども含まれる。原作者富野由悠季は『∀ガンダム』において、「宇宙世紀」もそれ以外の作品群の世界観の歴史も包含し、「黒歴史」として総称するという新たな視点を示した。
作中でこれらを描写する時、決まって流された菅野よう子作の曲も「Black History」と名づけられている。この曲は、本作を象徴する音楽として関連作品でも多く用いられている。
なお、『∀ガンダム』の後年に発表された『SEED』シリーズの「コズミック・イラ」もサンライズ監修の漫画『∀ガンダム 月の風』(著者:安田朗)にて黒歴史に含まれるとされた。なお、本作の後年に制作された『機動戦士ガンダムSEED』の「コズミック・イラ」、『機動戦士ガンダム00』の「西暦」、『機動戦士ガンダムAGE』の「アドバンスド・ジェネレーション」、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の「ポスト・ディザスター」などの、本作の後年に発表された他のガンダムシリーズ作品も黒歴史に含まれるかについて、『∀ガンダム』監督の富野由悠季は「(「」という記号には)“以後”ということも含めてあるので、『∀ガンダム』以降の作品についても認められるようになったわけです。『∀ガンダム』の時代に辿り着くまでには、あと100本の『ガンダム』を作っても余裕がある時間を作ってある〔『電撃PlayStation』2007年9月14日号付録収録「Re:Play」Vol.9 富野由悠季インタビューより。〕」と語っており、他のガンダム作品を劇中のアニメ作品として扱い機動兵器としての「ガンダム」ではなく「ガンプラ(ガンダムプラモデル)」をテーマにした作品(『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』や『ガンダムビルドファイターズ』など)を除いた〔、これから将来制作されるであろう新たな『ガンダムシリーズ』もすべて含めて、黒歴史の一部として包含される〔『GUNDAM 35th ANNIVERSARY BOOK YOSHIYUKI TOMINO 1979-2014』11頁。〕ものとして紹介されてきた。また同時に富野は「『∀ガンダム』以後のガンダム作品を描くとしたら、自分で作るつもりです。そうした設定があるために『∀ガンダム』において、ロランとディアナの物語は完結を迎えましたが、ガンダムについては触れていないんです。マウンテンサイクルという設定も“どこから何年後”という表現を避けるために考えたものなんですよ〔」とも述べている。
また、『ガンダム Gのレコンギスタ』の時系列は『∀ガンダム』で描かれる「正暦(コレクト・センチュリー=C.C.)」よりも前の時代に位置すると公式関連書籍などで紹介されていた〔『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版』フライヤー。〕〔『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版 パンフレット』5頁。〕〔『ガンダム Gのレコンギスタ オフィシャルガイドブック』 Gakken、2015年9月、153頁。ISBN 978-4-05-406307-5。〕。だが後に、富野はトークショーにて『∀ガンダム』同様自身が手掛けた『Gのレコンギスタ』は『∀ガンダム』から約500年後頃を想定して制作したと発言している〔『夜のG-レコ研究会~富野由悠季編~』2015年8月27日。スマートフォンアプリ「ガンダムチャンネル」にてアーカイブ配信されている。〕。これは、これまで公式が公開してきた時系列の設定(『Gのレコンギスタ』⇒『∀ガンダム』〔〔〔)と異なる上、宇宙世紀を「約1000年前〔『TV Bros.』2014年8月2日号「富野由悠季インタビュー」6-9頁。〕の“前世紀〔『ガンダム Gのレコンギスタ』第2話・第4話・第6話より。〕”」として扱う『Gのレコンギスタ』の設定と、宇宙世紀を「約1万年前の“太古”〔『∀ガンダム』第44話「敵、新たなり」より。『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』では約5000年前とされる。〕」として扱う『∀ガンダム』の設定とで矛盾が生じる。だが、この発言を受けるならば『Gのレコンギスタ』に関しては黒歴史に含まれないことになる。それと同時に、自身が単独でシリーズ全体の設定を決定する権限がないことにも触れ、「(公式が自身の見解と異なる時系列を発表していたことについて)それはそれでいいんです」「皆さんなりに“ガンダム全史”みたいなものを作っていたたければいい」と前置きしつつも「その時には『Gのレコンギスタ』の位置付けが、今言った所(『∀ガンダム』⇒『Gのレコンギスタ』)に置いていただけたら嬉しく思います」と述べている〔。この発言を受けて、聞き手を務めていたサンライズの小形尚弘プロデューサーは「色々と整理したいと思いますので、来場者の皆さんは今日聞いたことは一旦胸の内にしまって頂いて。次の何かの機会に、しれっとそうなってる可能性はありますので」と答えた〔。
それ以前にも、富野は『∀ガンダム』と『Gのレコンギスタ』を比較して「『∀ガンダム』は「ガンダムの総決算」的作品であり、その“次”をみせる「脱ガンダム」には行っていなかった。だが、『Gのレコンギスタ』は「脱ガンダム」をすることができた」と述べており〔『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版 パンフレット』「富野由悠季インタビュー」12-15頁。〕、「脱ガンダム」するという挑戦が許されるのは、世界中に自分しかいないとも発言しており〔『月刊ニュータイプ』2014年9月号「富野由悠季総監督ロングインタビュー」。〕、『Gのレコンギスタ』は例外的に黒歴史に含まれない作品になる可能性が生まれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「黒歴史」の詳細全文を読む




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