翻訳と辞書
Words near each other
・ 黒海中央アジア植物区系区
・ 黒海地域
・ 黒海地方
・ 黒海地方 (トルコ)
・ 黒海大洪水
・ 黒海太
・ 黒海洪水説
・ 黒海海軍合同任務群
・ 黒海経済協力機構
・ 黒海艦隊
黒海衆
・ 黒液
・ 黒液回収ボイラー
・ 黒渋会美眉
・ 黒湯
・ 黒湯天然温泉 みうら湯
・ 黒湯温泉
・ 黒溝台会戦
・ 黒滝
・ 黒滝 (弘前市)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

黒海衆 : ミニ英和和英辞書
黒海衆[こっかい]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [くろ]
 【名詞】 1. (1) black 2. (2) dark 
黒海 : [こっかい]
 【名詞】 1. Black Sea 
: [しゅう]
 【名詞】 1. masses 2. great number 3. the people 

黒海衆 ( リダイレクト:黒海コサック軍 ) : ウィキペディア日本語版
黒海コサック軍[こっかいこさっくぐん]

黒海コサック軍あるいは黒海軍 (ウクライナ語:チョルノモールスィケ・コザーツィケ・ヴィーイスィコ)は、1787年の秋にロシア帝国政府によってウクライナ・コサックから編制されたロシア帝国のコサック軍である。''チョルノモールスィケ・コザーツィケ・ヴィーイスィコ)は、1787年の秋にロシア帝国政府によってウクライナ・コサックから編制されたロシア帝国のコサック軍である。
== 概要 ==
1775年、ロシアは、それまでウクライナ・コサックの本拠地であったを廃止した。ところが、1787年露土戦争が発生すると、戦争のために新たな軍が必要となった。そこで、ロシア政府は残された旧のザポロージャ・コサックから「忠義なるコサック軍」を編制した。1788年1月22日エカチェリーナ2世の号令によりその軍は「黒海コサック軍」に改名した。1775年ロシア人が奪ったウクライナ・コサックの軍記、祭器と印鑑などがその軍に戻された上、黒海に面している南ウクライナでの南ブーフ川ドニーステル川の間の領地が下賜されてコサックの内政自治制が認められた。コサックは軍のオタマーンとしてスィージル・ビールィイを選び、軍の行政の中心をスロボデジ町(現在のモルドバ)に置き、ウクライナ・コサックの伝統に従って軍の領地をクリーニ(組隊)という行政単位に区分した。
しかし1791年露土戦争が終わると、ロシア政府がカフカースでの領土拡大を計画し、1792年から黒海コサック軍をウクライナから北カフカースと接しているクバーニ地方へ移住させた。そこでコサック軍は、約3万km2の領地をもらい、ラバ川からクバーニ川の右岸まで続く所謂「黒海国境線」を警固することを命じられた。コサックは領地を40のクリーニに分けたが、19世紀半ばからそのクリーニはスタニーツァと呼ばれるようになった。軍の行政の中心はカテルィノダール(「エカチェリーナ2世からの賜物」の意味、現在のクラスノダール市)に置かれた。コサックが内政自治制を保ち、ウクライナの町村の地名にちなんで多くの集落を改名させた。
1792年から1793年の間に、南ウクライナからクバーニへ移ったコサックの人数は約2万5千人にのぼった。また、1808年から1811年1820年から1821年1832年1848年から1849年には、ウクライナの本土であるキエフ県、チェルニーヒウ県、ポルタヴァ県、ハルキウ県などから約7万7千人の移民がクバーニに渡った。1860年にクバーニ地方におけるウクライナ系コサックの人口は約20万人まで達した。その人口からは12の騎兵連隊、3つの歩兵連隊、4つの砲兵大隊と2つの親衛の騎兵大隊が編制されていた。
黒海コサック軍は、ロシア帝国が行ったカフカーズ戦争1817年 - 1859年)とクリミア戦争1854年 - 1856年)に参陣したが、1860年クバーニ・コサック軍へ統合されて、固有の軍として存在しなくなった。
黒海コサック軍は北カフカーズにおけるロシア帝国の植民地政策に大きく貢献したが、軍にはウクライナ人が多かったため、1917年ロシア革命の折にロシア帝国が解体すると、彼ら黒海コサック軍の末裔はロシアから独立したクバーニ人民共和国を宣言し、同時に独立したばかりのウクライナ人民共和国との合併を計画していた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「黒海コサック軍」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Black Sea Cossack Host 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.