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『黒馬物語』(くろうまものがたり、英:''Black Beauty: The Autobiography of a Horse'')は1877年11月24日に出版されたイギリスの女流作家アンナ・シュウエルの生涯唯一の小説で、同時に代表作にもなった。シュウエルが病気療養中であった1871年から1877年にかけて執筆され〔Merriam-Webster (1995). "Black Beauty". ''Merriam Webster's Encyclopedia of Literature''.〕、シュウエルは翌1878年に没している。 主人公である馬のブラック・ビューティーによる一人称形式の物語である。イギリスの牧場で生まれ育った気楽な仔馬時代に始まり、ロンドンでの辛い馬車馬生活を経て、田舎の牧場で静かな老後を送っている主人公の自叙伝的な小説である。 主人公には数多くの苦難に出会い、また馬に対する虐待や親切を受けたエピソードを数多く述べている。各々の短い章は主人公の人生に訪れた事件を語っているが、それらから馬への思いやり、共感、待遇への理解を説いた教訓として含まれており、作者であるシュウエルの馬の行動に対する詳細な観察と描写により多くの現実味を帯びた作品となっている〔。 == あらすじ == 舞台は19世紀後半のイギリス。牧場で生まれた美しい黒馬ブラック・ビューティーは母馬や牧夫の愛情を受けて育まれた。やがて人間の手により調教を受け、ゴードン家の厩舎で主人の馬車馬や乗用馬として使役されることになる。気難しいが美しい栗毛の牝馬ジンジャー、小さいけれど利口なポニーのメリーレッグス、未熟な厩務員見習いの少年ジョーといった仲間に囲まれ、休暇の際は広大で緑豊かな放牧地で仲間達と楽しい時間を過ごしていた。 やがてゴードン一家が屋敷を手放して移住することになると、残された馬や厩舎の人々は散り散りになり、ブラック・ビューティーも数々の人手に渡っていく。 そしてメリーレッグスは牧師に売られ、ビューティーとジンジャーは300ポンドでW伯爵の元に売られることになった。ゴードン邸の3 - 4倍の広さというW邸では伯爵夫人に手厳しく扱われ、やがて傷ついたビューティーは今度は貸し馬屋に売られることになった。 次いでロンドンの辻馬車屋ジェリーに買われ、都会の喧騒な暮らしながらも馬も大切にするジェリー一家のために働いた。ある時街角ですっかり痩せ細り、精根尽き果てながらも馬車を曳いていたジンジャーに出会った。それからしばらくしてジンジャーの遺体を曳いた馬車がビューティーの前を通り過ぎていった。「さらば、愛しきものよ」。 ジェリーもやがて体調を崩し辻馬車屋を引き上げることになり、ビューティーは穀物商人の元で重荷を曳かされた。次いで再び辻馬車屋に売られ、過労でビューティーもとうとう倒れこんでしまったが、馬市に売られることになり、わずか5ポンドで心ある農場主のサラグッドに買われた。回復したビューティーに余生を送らせるべくサラグッドは知り合いに譲ることにした。そこでの厩務員は新しく入ってきた老馬に見覚えがあった。「この馬はブラック・ビューティーにそっくりだな。彼はいま頃、どうしているんだろう」。そう、厩務員はゴードン家の少年・ジョーだったのである。老馬がビューティーと気が付いたジョーに最後の住処を与えられ、悠々自適の暮らしを送りながら、ビューティーは時々ジンジャーやメリーレッグスと楽しく過ごしていた昔を思い出すのであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「黒馬物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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