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髪切り(かみきり)または黒髪切(くろかみきり)は、人間の頭髪を密かに切るといわれる日本の妖怪。江戸時代の市街地においてはたびたび噂にのぼったもので17世紀から19世紀にかけて散発的に記録が見受けられる。 == 概要 == どこからともなく突然現れ、人が気づかぬ間にその人の頭髪を切ってしまうとされる。 江戸時代の寛保年間(1741年-1743年)に編まれた説話集『諸国里人談』には、元禄のはじめごろ伊勢国松坂(現・三重県松阪市)や江戸の紺屋町(現・東京都千代田区)で、夜中に道を歩いている人が男女かまわず髪を元結(もとゆい)から切られる怪異が多発したという話が記されている。本人はまったく気づかず、切られた髪は結ったまま道に落ちていたという〔。同様の怪異は江戸の下谷(現・東京都台東区)、小日向(現・東京都文京区)などで起きたとする記録が大田南畝の随筆『半日閑話』などにのこっており、商店や屋敷の召使いの女性が被害に遭ったという〔。 明治7年(1874年)には東京都本郷3丁目の鈴木家で「ぎん」という名の召使いの女性が髪切りの被害に遭い、そのことは当時の新聞(東京日々新聞)でも報じられている。3月10日の21時過ぎ。ぎんが屋敷の便所へ行ったところ、寒気のような気配と共に突然、結わえ髪が切れて乱れ髪となった。ぎんは驚きのあまり近所の家へ駆け込み、そのまま気絶してしまった。屋敷の者がぎんを介抱して事情を聞き、便所のあたりを調べると、斬り落とされた髪が転がっていた。やがてぎんは病気となり、親元へと引き取られた。「あの便所には髪切りが現れた」と噂がたち、誰も入ろうとしなくなったという〔。 水木しげるの著作では、人間が獣や幽霊と結婚しようとしたときに出現し、髪を切ってしまう〔水木しげる 『日本妖怪大全』 講談社 1991年 105頁、164頁 ISBN 4-06-313210-2 黒髪切は水木の著作における名称。〕とも解説されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「髪切り」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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